Presentation Stage E | 14日(木) 10:55-11:25 |
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東京理科大学 |
岩倉洋一郎 生命医科学研究所・教授 |
CTRP6およびCTRP3を用いた自己免疫および骨代謝疾患の治療多発性硬化症やIgA腎症は代表的な自己免疫疾患ですが、これまで対処療法以外の有効な治療薬は開発されておらず、早急な開発が待たれています。また、高齢化社会の到来によって多くの人が変形性関節症に苦しめられていますが、これにも有効な治療薬がありません。今回私共は、CTRP6という分子量2.9万の分泌型の糖蛋白質が補体の第2経路を阻害すると共に、受容体を介して軟骨増殖を促進することにより、多発性硬化症やIgA腎症、変形性関節症などを抑制することを動物モデルを使って証明しました。また、同じファミリーのCTRP3は炎症性サイトカインであるIL-17を産生するTh17細胞の分化を抑制することにより多発性硬化症モデルの発症を抑制します。これらの結果はCTRP6、あるいはCTRP3がこれらの疾患の治療薬として有用であることを示しております。共同で治療薬の開発を行って頂けるパートナーを求めております。 |